企業との交流 企業城下町の衰退

企業との交流 企業城下町の衰退

おはようございます。『田舎暮らし・理想の町どっとこむ』のサイト運営管理責任者の味方良太郎です。

『田舎暮らし・理想の町どっとこむ』サイトでは、『世界平和村』や『理想の町』を創ることを目的とし、それには『自立』『交流』『移動』を日本に広げることが大切なことだと、昨日までに説明しました。

『自立』と『交流』と『移動』の3つは密接な関係があり、その中でも自立が一番大切なことも言いました。また、自立にも『精神的自立』『生活的自立』『経済的自立』の3つがあり、その中でも『精神的自立』が一番大切なことも説明してきました。

日本が今よりも成長発展していくためには『自立』『交流』『移動』は必須です。

『田舎暮らし・理想の町どっとこむ』では、さまざまな交流を通して、自立と移動を促す構造にしています。

一つ目の交流は都会と田舎(地方)の交流です。単純に都会の人と地方の人だけの交流ではなく、地方自治体と都会の人との交流や、地方自治体と地元の住人との交流や自治体内部の交流なども生まれるのです。

二つ目の交流は自治体とボランティアの交流を活発化にします。これも昨日説明しました。

本日は三つ目の交流を説明します。三つ目は、自治体と企業の交流です。自治体と企業の交流といってもその内容は様々なので、詳しく説明していきます。

自治体と企業の交流の種類

①企業誘致する為の交流

②自治体と企業との連携によるまちづくり・町おこし・村おこし

③企業の社会的責任(CSR)との交流による、まちづくりや環境保全など

『田舎暮らし・理想の町どっとこむ』では、自治体と企業との交流は上記の3種類をメインとしています。

まずは、①の企業誘致するための企業との交流です。これまでの自治体の企業誘致の考え方は、地元に大きな企業を誘致することにより、税収のアップや地元の人の仕事の確保を中心にとらえていました。また企業と共に社員が大勢来るので、住人が増えることによる地域経済効果が期待できるなどが大きかったのです。

しかし、これは高度経済成長時代の考え方なのです。景気の良かった時代は、地方に大きな工場をどんどん作って、地元の労働力を確保して、商品をバンバン作る時代はこの方式でも上手くいっていました。しかし、ここ数十年、このやり方は衰退の一途に向かっています。例えば、企業城下町の代表の一つである『鉄の町』と言われた釜石市ですが、景気の悪化と共に新日鉄の大半が手を引くと、一気に町の空洞化が進みました。同じように、『車の町』と言われた愛知県も、若者の車離れと公共の交通機関の発達により車の需要が昔ほどなくなり生産も落ち込みました。その為、車の産業の衰退と共に愛知県も衰退に向かっています。

これでは企業との交流というよりも、企業と共に自治体が心中するようになってしまいます。企業城下町と言えば、聞こえがいいかもしれませんが、企業は永遠に続く存在ではありません。特に先ほどの事例のように、一つの大きな企業が自治体に入ってきてしまうと、どうしてもその企業に自治体が依存してしまうのです。このブログでも何度も言っていますが、依存体質は衰退を招く大きな原因です。依存ではなく自立を目指す必要があるのです。一つの大きな企業に依存してしまうと、その企業の景気が良い場合は自治体も潤いますが、企業の景気が悪くなると自治体も倒れてしまいます。一つの大企業に支えられている自治体の状態が健全と言えるわけがありません。

私が考える、企業誘致とはこれまでの常識だった、大きな企業や工場を誘致するようなものではありません。小さな規模の企業を沢山誘致することが大切なことなのです。小さな規模とは、極端に言えば、最小で一人です。最大で100人程度です。言わば、零細企業から中小企業を中心に誘致を考えるのです。

これにはちゃんとした理由があります。今までのような大手一社に依存するというリスクを分散するという狙いもありますが、それだけではありません。

自治体は一人や数人程度の企業が来ても嬉しくないかもしれません。しかし、今の時代その考え方が命取りになります。今や誰もがコミュニティを持つ時代です。特に一人や数人と言えども企業の社長は、大きなコミュニティを持っている場合が少なくありません。ケイタイやSNSで仲間といつでも繋がっているのです。もっと言えば、一人は日本中や世界中と繋がっているといってもいいかもしれません。社長は他の社長と繋がっています。初めは一人や数人程度の企業を誘致しただけだとしても、素晴らしい仕事環境や生活環境を与えることが出来れば、人が人を呼びます。社員が家族や友人を呼びます。企業が他の企業を呼びます。いい自治体は口コミによりどんどん人が増えて、発展していくのです。

昔と違って、今は口コミや噂の流れるスピードが格段に速いのです。いい事も悪い事も一瞬で広まります。小さな企業を誘致して、成功させてあげれば、必ず口コミが人や企業を呼び集めます。小さな企業がたくさん集まれば、町は非常に活性化します。業種や業界も多岐に渡るので、経済が多様化します。町も楽しくなります。住人もやりたい仕事が見つかりやすくなります。大きな企業一社に頼るような依存体質ではなく、みんなが自立した生活を送ることが出来るようになるのです。

もしも、大企業が地元に来たいと言う事であれば、地元自治体はその一社の企業に依存しないように注意しなければいけません。つまり、その企業がいついなくなっても大丈夫なように、他の産業や仕事の確保を整えておく必要があるのです。

最近は自治体もこのような動きが少しづつですが、増えてきています。地元で創業してくれたら、低金利で数千万円までは融資しますなどの優遇措置を施している自治体もあります。中には、昔のように大型の工場の誘致を考えて、3年間の税金を免除するなど、大企業にアピールしている自治体もありますが、上手くいっていないようです。

個人でも企業でも自治体でも国でも、全てのものに当てはまりますが、時代の流れに合わないことをやっても上手くいくはずはありません。時代の流れをよく理解して、時代にあった手法を取り入れる必要があるのです。

本日は自治体と企業の交流の話をしましたが、3種類あるうちの一つである企業誘致について説明しました。

続きは明日また説明します。ありがとうございました。