多様化する社会 多様化する企業と社員の能力

多様化する社会 多様化する企業と社員の能力

おはようございます。『田舎暮らし・理想の町どっとこむ』のサイト運営管理責任者の味方良太郎です。

昨日までは、日本がより良く平和になっていくためには、自立社会が確立されなければいけないことを説明してきました。また、自立には『経済的自立』『生活的自立』『精神的自立』の3つがあることもいいました。

また、経済的自立の説明では、日本人が40歳前後から厳しくなる理由として①少子高齢化②晩婚化③企業が社員を囲む戦略④企業の多様化と能力の多様化⑤学習・訓練⑥お金の知識⑦贅沢化⑧住宅ローンの8つがあることを言いました。

昨日までは①少子高齢化②晩婚化③企業が社員を囲む戦略の3つを説明しましたので、本日はそれ以降を説明します。

④企業の多様化と能力の多様化 

行動経済成長の時とは違い、今では企業の多様化がどんどん進んでいます。サービス内容も業務内容も会社によってすべて違います。会社の数と同じだだけ職業数があるといってもいいかもしれません。景気が良かった時代では、同じような業界で、同じようなサービスをしていても売り上げを確保することが出来ました。しかし、バブル崩壊後にはそれでは立ちいかなくなったのです。そこで、多くの企業がオンリーワンを目指すようになりました。同じ業界の中でも、それぞれが独自の路線を進むことになったのです。ほとんどの企業が他社との差別化を考えるようになったのです。

自社だけのオリジナル商品の販売。自社だけのサービス。自社だけのデザイン。自社だけの魅力。と言うように、他がやっていないことを我先に取り入れる企業が増えたのです。マーケティング方法も時代と共に変遷しました。今まではマス媒体を使って、一気にお客様を獲得していた方法が、今では一人のお客様に対して一つの広告を打つと言うようにワンツーワンマーケティングがとられることが多くなりました。

このようにして、企業は自社の商品やサービスをよりお客様にマッチするように、どんどん特化するようになってきたのです。例えば、昔でいえば『化粧品』という商品は対象を『女性』にひとくくりにしていた業界でした。しかし、今では同じ化粧品業界の中でも『高校生向け化粧品』『新入社員向け化粧品』『20代向け化粧品』『オシャレな主婦向け化粧品』『リッチなセレブ化粧品』など、世代や属性に分けて商品が開発されるようになりました。当然、企業も昔のように『化粧品製造会社』や『化粧品販売店』という大くくりなものではなく、『10代専門化粧品リサーチ会社』や『セレブ専用化粧品販売店』のように専門性に特化するようになったのです。

高度経済成長の時は『何でも屋』が多く、『うちはあれもこれも対応できます』となりふり構わず仕事を受注するような企業が多かったのです。物が売れる時代はそれでもよかったのです。しかし、バブル崩壊以降は、業界がより専門的に、よりニッチな商売、より少数相手に絞り込む商売が増えたのです。景気が良くない分、ターゲットを絞り込まないと売れない時代になったからなのです。

時代の変化と共に、企業や仕事も変化しました。考え方が多様化するとともに、企業も商品もサービスも多様化するようになったのです。企業が多様化すると、そこで働く社員の能力も多様化します。企業が特化した商品やサービスを扱うようになったために、そこで働く社員は、その企業の特化した商品やサービスの能力が身に付くようになります。これがどういうことになるかと言いますと、他の企業にとっては役に立たない能力を身に付けることになるのです。もちろん応用力のある人間でしたら、何でもできます。いくら特化した能力でも、応用力さえあれば、他の企業で使うことも可能です。しかし、ほとんどの人間がそのような応用力がありません。

身に付けた同じような業界や職種を探して転職をしようとしても、特化しているために同じような職種を探すことが大変になったのです。もともと、オリジナリティを出すために企業が特化してきたために、他の企業で似たような職種を探しても当然ないのです。また、特化した能力を企業で身につけてしまうと、その企業だけの能力給が加算されて給料をもらうことになります。その能力給が例えば毎月10万円だとすると、転職時にはその能力給は反映されません。他では役に立たない能力だからです。つまり、転職すると大幅に給料が下がってしまいます。40歳前後から経済的自立が難しくなってくる理由がここにあるのです。

こうして、今の時代は企業や商品やサービスが多様化したために、能力も多様化していくために、転職が難しくなってきたのです。多くの人が、今までと同じような職種で転職を考えるので、なおさら難しいのです。

念のために言っておきますが、企業や商品やサービスや能力の多様化が悪いと言っているわけではありません。むしろ全てにおいて、多様化は素晴らしい事なのです。しかし、労働力の流動化を妨げている日本の風習や文化や職業訓練の考え方に問題があるのです。また、日本人の学習や学歴の考え方に問題があるのです。

明日はその続きを話したいと思います。本日もどうもありがとうございました。